早朝座禅

山折哲雄祥伝社新書、2007.

自ら考えずに口先だけの言葉をもてあそんでいる限り、世の中の不安は消えない;フワフワした言葉の群れこそが、現代の「もののけ」の正体--36
座禅は本来、それ自体が目的--47
沈黙と静寂の中で「ひとり」の強さを身につけるには、多少なりとも宗教的なものの助けを借りるしかない--56
背中を向けても、同じことを語り続けなければならない--119
「横」と「縦」の人間関係;「横」に広がった人間関係に、本来の「縦」関係を持ち込むことが、自分と他人を比較せずに生きるためには必要--144
「対面型」から「同伴型」コミュニケーションへ:同じ方向を向くことにより、末広がりの安定感が生まれる--150
死ぬことを覚悟すれば、それ以上の不安に苛まれることはない--162
本当に良く眠っている人間は、涅槃の時間を過ごしている--168
看取る側はそれを自分の死として、看取られる側はそれを他者の死として受け入れること--186
言葉によるコミュニケーションが成り立たなくなったときは、身体的な接触に至る--190