2007-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「『結婚式教会』の誕生」

五十嵐太郎、春秋社、2007. 日本人に取って、結婚式教会は西洋の雰囲気を楽しむ装置--34 消費者はブランドのイメージに惹かれているだけで、デザインポリシーを理解しているわけではない--35 結婚式教会はキッチュの王道--134 西洋の教会建築史では、外光の…

「ハーバードからの贈り物」

デイジー・ウェイドマン、ランダムハウス講談社、2004. 部下の能力を引き出し、意欲・自身に結びつけることが根本的な意味でのキャリア開発(ティモシー・バトラー)--33 周囲の人間にプラスの影響を与えるようにチャンスを提供すること(トーマス・デロング…

「発声のヒント」

中尾和人、音楽之友社、1974. 顎・ノド・胸は一体のもので、どれか一つに力が入ると全部が固くなる;一つが本当に力が抜けると全部が楽になる--24 促音は外国語にないので外国人は上手く出来ない;このときは胸を強く圧迫している--51 歌と一体になった、く…

「議論のウソ」

小笠原喜康、講談社現代新書、2005. 現代では、反応の速さを競うのではなく、愚鈍なくらいに判断を躊躇してみることが必要--8 民主主義とは、多数決ではなく、皆が議論に参加すること--8 マスメディア情報を批判的に読む能力だけでなく、自身への自覚的反省…

「『神』という謎」

上枝美典、世界思想社、2007(2). 「自由」は、宗教的概念と濃く深く結びついている--64 人間の素晴らしさが発揮するためには、神との距離が必要--79 ○宗教哲学の入門書。 ●とはいいつつも、入門書でもあり、宗教の意味と存在論についてのみ。 ○議論の進め方…

「信じない人のための講義」

中村圭志、みすず書房、2007. 信仰とは人間のイメージ能力の一種にほかならない--9【そのとおり】 宗教的発想=物事を、人間社会からではなく、神様の側から見ていくこと--34【御意】 社会を構成しているルールには、第三者=神様の手が入っていると言って構…

「立ち直るための心理療法」

矢幡洋、ちくま新書、2002. 人間には立ち直るための資源、抵抗力がある--65 精神病・うつ病は、始まりがはっきりしている;過去との断絶・飛躍がある--71 神経症は、言葉によって形成される部分が大きい;言葉によって解きほぐすことも可能--107 人間は、あ…

「日常ながら運動のすすめ」

長野茂、講談社+α新書、2001. 姿勢を保つことは、長時間になればかなりのエネルギー消費量--90 女の衣服と男の本は、場所をとるのに簡単には棄てられない--138

「宋文洲の単刀直入」

宋文洲、日経ビジネス人文庫、2007. チャンスの平等は必ず結果の不平等をもたらす--29 日本に足りないのは、災害を受け入れ災害とつきあう意識--34 「再チャレンジ」には深刻な文化的困難(ゆるし)と心理的困難(村八分)が伴う--37 個々の子どもの特徴と才…

「『苦情』対応力」

関根眞一、講談社、2007. 苦情の想起か既決には、企業の論理ではなく、被害者の気持ちを収めることが大切--2 対応すべきか、放置するのかの判断が重要--168-9 ○苦情への対処を論ずる本として良書。 ●本文の構成がやや曖昧。

「詩のこころを読む」

茨木のり子、岩波ジュニア新書、1979. 石川逸子の「風」--128-130 本当の教育の名に値するのは、自分で自分を教育できること--186 詩の面白さは独断の面白さ:ちっぽけな独断か、深く大きな独断かの違いのみ--212 ○詩への道案内として手軽。

「古代キリスト教探訪」

土井健司、新教出版社、2003. 歴史や社会を超えた純粋な福音は存在しないし、自己変化のない宣教もない--13 歴史的な議論は、そこに生涯をかけた人間と、かけるに値する真実について考えることが必要--19 キリスト教は、忘却されたものへの眼差しを有するこ…

「なぜ勉強させるのか? 教育再生を根本から考える」諏訪哲二、光文社新書、2007.

教育問題が、「我が子の学力」にばかり関心を集中している--21 「教育の私事化」現象が進んでいる--35 子どもが勉強しなくなったことには、時代的・社会構造的必然がある--40 子どもは自分の姿を客観的に見ず、自分の主観を客観だと勘違いしている--47 勉強…

「割り箸はもったいない?」田中淳夫、ちくま新書、2007.

世界の森林問題と日本の森林問題を混同してはならない--175 人の手によって作られた森林は、人の手によって維持すべき--178 ○安易な環境論議への異議。 ○割り箸文化論としても貴重。