「子どもに『日本語力』をつける本」樋口裕一、PHP文庫、2007.

  • ゆとり教育」が個性を奪う--29
  • 一律的な競争の後に、多様な個性を伸ばす競争がある、そして自分に向いた分野を発見する--31-32
  • 能力は個性のエッセンス--34
  • 他人の評価や競争意識が無ければ、自ら物事に関心をもつことはない--37
  • 良い意味での序列意識が安定した社会をつくる;序列を知ることが社会性を持ち、大人になること--44
  • 国語力=言語操作能力--65
  • 国語テストは、出題者の解釈当てクイズに他ならない--100
  • 小論文と作文の違い:ある問題にたいしてイエスかノーかを答えるのが小論文--192
  • 本当に自分の身に付くのは「ためにならない」本--200
  • 「ためになる本」は情報を書いたのみの二流の本--200
  • 人間には孤独な時間を作り、自分を見つめ、自分でものを考える時間が必要;テレビやゲームはそれを気晴らしで逃がしてしまう--205

○作文教育のプロが書いた、現在の教育の問題点と「作文」「小論文」教育の勧め。
●微妙に宣伝ぽいところもあるが、著者の実践の結果と考えたい。
*「序列」という言葉は、「自分の位置」などと置き換えた方が誤解を招かないかも。
*「国語」という科目を、そろそろ「日本語」と変えた方が良いのではないだろうか。
*自分も、科学雑誌などを読んでいたので論理思考がついたのだと思える。