「生物と無生物のあいだ」

福岡伸一講談社現代新書、2007.
エイブリーの確信は、彼のリアリティに基づくもの;その意味で、研究は極めて個人的な営みである--56
飢餓による生命の危険は、エネルギー不足よりもタンパク質欠乏が理由である方が大きい--163
○「生命とはなにか」という問いについての大変興味深い、最前線レポート。
○読みやすい文体。
●やや個人的趣味に偏った記述もある。

「『ハンバーガーを待つ3分間』の値段」

斎藤由多加幻冬社文庫、2007.
言葉になると、事実に少しばかりウソ(誰かの主観)が混ざる--13
事実は、手に入れることができない「真実」の代用品--33
無限の情報源から何を受け取るかは、受け手のIQに比例する--51
画面の上に投影されただけでは情報は価値をもたない;人間の思考に入り込んで補完され、増幅される必要が:ある--55
メンバーの個性を引き出すことと、解釈や誤解の余地を与えないで仕事をさせることは両立しうるか--56
物質社会は、形あるものの価値は算出するが、形や重さのないものに対してはあまりに無関心--61
人間の尊厳は、自分の力で自分の未来を選択していくこと;待たされているのはそれが断たれた状況--77
情報は、受け手に「より有利な未来を選択する権利」を与えるもの--79
インターフェイスは、提供者の意図を表すもの--102
ひとたび基準になると、人の価値観は逆に商品についていく--111
ある世界に入るための付随情報は、受け入れられた後には全て忘れられる--130
情報そのものよりも、それを利用するための場を準備することがより重要--147
「予期せぬ発見」が広告本来の目的--157

「キリスト教保育にたずさわる感性」

山崎照恵、ルガール社、2007.
一人が病気でなかったということは、他の人が病気であるということ。--97
人間への愛と信頼がなければ、神への信仰もありえない(ペスタロッチ)--119

「スーパー・ワークハック!」

小山龍介、アスコム、2007.
終わり方が想像できれば、仕事の成功は半分約束されたようなもの--33
情報を記憶するのではなく、情報処理をルール化する--36
「理解してから記憶する」は順番が逆--43
日常の情報収集は、情報が向こうからやってくる仕組みをつくること--49
ためらいは、自己批判の精神であり、自分の意見への客観的態度である--95
仕事の内容への同感ではなく、思いへの共感が大事--110
没頭するためには、別のことを考えないように脳の動きに制約をかける--141
分析ツールは、完成品を分解するためのツール--156-7
時間は消費するものではなく、適切なタイミングで適切に利用する資産--161
人をステレオタイプで判断する人の評価をかえても意味がない;相手の評価に乗ってスルーするのも手--185
自分の「やりたいこと」をやるのではなく、世の中から求められている「やるべきこと」にフォーカスする--187
本当の意味でのストレスフリーとは、ストレスを適度に感じながらも、将来に大きな希望を持つこと--222
リスクを恐れず、過小評価もせずに適切に対処する、冷静で正しい自信にあふれた姿=ライフハックバガボンド--227