「バロック音楽」皆川達夫、講談社学術文庫、2006.

  • 音楽とは本来バロック的な芸術である;バロックは時代や場所を問わず、音楽・芸術・文明のあり方に関わるといえまいか--47-48
  • フランス・バロックのもつ独特のあり方;ギャラントで節度がある--180
  • ルイ王朝期のフランス芸術は日本の芸術館の対極にあり、その正当な理解と評価は極めて困難--181
  • ヴォランタリー=ポリフォニックな模倣を中心とした礼拝用音楽--202
  • 音楽フラストレーション:日本におけるクラシックは好事家のもの;一般の日本人はそれをカラオケ・宴会やオーディオ・音楽評論で欲求不満・コンプレックスを解消しようとしている--293

バロック音楽全般についての説明。
○ところどころに著者の主観が現れるのが面白い。